ペップの後を追っかけて---ときどき受験

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好きなグアルディオラ監督の話題を中心に。たまに子どもたちとの学習について語ります。

ストーンズ選手に注目してサンダーランド戦を観てみました

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先週土曜のFA杯も含めて、3試合連続でクリーンシートと表面上は守備は安定しているように見えています。0-0で引き分けたストーク・シティ戦はストーンズ選手は出場しておりませんが・・・。

 

元マンチェスター・ユナイテッド監督のデビット・モイーズ率いるサンダーランドとの試合をしっかりと観てみました。

 

この試合を観ても、やはりストーンズ選手はボールと持つたびに慌ててしまい、危ないシーンが多く観られました。そこで私なりに問題点をいくつか考えてみました。

 

1.コンビを組む選手によって、左右の配置が変わってしまうこと

 

サンダーランド戦ではコンビを組んだのは左利きのコラロフでした。その場合はセンターバックでも右側がストーンズ選手のポジションとなります。

 

FA杯でコンビを組んだのは右利きのオタメンディなので、試合は観てませんが過去の試合から推測するとおそらくセンターバックの左側のポジションであるはずです。

 

プロなんで少しの違いは吸収すると思いますが、まだ自信がついていないストーンズ選手はポジションを固定した方がいいのではないかと考えています。

 

2.周りの選手の動きが悪いこと

 

グアルディオラのチームはバルセロナでもバイエルンでも、そして現在のマンチェスター・シティでも図のような動きでGKからビルドアップを行います。

 

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1.センターバックが左右に開く

2.アンカーがセンターバック付近の高さまで降りてきて、ビルドアップに参加する

3.サイドバックは上がり、パスコースを作る

 

この試合の場合のシティはグアルディオラのチームでは珍しく、ヤヤとフェルナンジーニョの二人がボランチでした。ただ、下がってビルドアップに参加するのはヤヤで、フェルナンジーニョはセンターバックやヤヤからのボールの受け手になる役割となっているようでした。

 

ストーンズがボールを受けるシーンが何度かあったのですが、ヤヤが下がりすぎてストーンズと同じ高さになっていたり、サイドバック(サンダーランド戦では右サイドバックはサニャ)が上がりすぎて画面に映っていないシーンがありました。

 

ヤヤが同じ高さまで下がっているということは横パスに角度がつけらないので、インターセプトがしやすい状況になりますし、ヤヤと反対側にいる選手にパスを出したいところですが、受け手が遠くて出せない状況だと思います。

 

後ろからのビルドアップのメカニズムはまだまだチームに浸透していない印象を受けました。

 

3.ロングパスの受け手がいないこと

 

パス回しがうまく、相手に寄られても難なくトラップできるバルセロナでは縦へのロングボールを使うことは多くありませんでした。

 

バイエルンも同じようにパス回しはうまいですが、とは言ってもバルセロナと比較すると精度は落ちます。

 

その場合によく使っていたのが、両センターバックからレバンドフスキーやミュラー目掛けてロングボールを蹴るという戦法を取っていました。

このパターンでも多く得点を挙げていたので、相手にとっては驚異だったはずです。

 

そのバイエルンと比較してもシティの選手はパス精度も落ちるので、ターゲットさえいればロングボールも有効な手段となります。

 

またストーンズ選手は昨年まで所属していたのは、エバートン。前線にはルカクがいておそらくロングボールを蹴るのは苦手ではないはず。

 

ただ、現在のシティの前線はアグエロ、スターリング、サネとスピードはあるが、空中戦は得意と言えないタイプです。

 

となると相手はロングボールという選択肢はほぼないことはわかっているので、思い切って前線から人数をかけてプレスすることができます。

 

ロングパスの可能性があると相手はある程度引かないといけないので、選手間の距離ができ、プレスの強度も下がるはずです。

 

4.ストーンズ選手の走り方が悪い

 

これは個人の問題ですが、ストーンズ選手の走り方が悪い印象を受けました。

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動画でないのでわかりにくですが、ストーンズ選手から右サイドのサニャにパスを出したあとの動きです。完全に後ろ向いて走ってますよね。

 

相手とボールを競り合っている場合なら、この走り方でいいと思いますが、パスを出したあとで自分には余裕がある状況なので、周りの状況を確認する上でもバックステップで視野を確保しながら戻った方がよりいいと思います。

ボールがまたストーンズ選手に返ってくるのですが、相手選手に寄せられて慌ててしまいます。

 

決められてポジションに戻るというのは原則だと思いますが、視野を確保して自分の周りの状況を確保するというのが重要です。

 

後ろを向いて一生懸命走るというのは状況は確認できませんよね。

 

以上、素人なりに考えてみた「ストーンズ選手に注目してサンダーランド戦を観てみました」という記事でした。

 

 

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